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BIOGRAPHY of GREEN DAY >>

グリーンデイの歴史
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7.Warning 〜グリーンデイ新章突入!?〜
BACK  けたたましい警告音で始まる、3年ぶりの新しい作品は、これまでのグリーンデイとは明らかに異質で、多くの新しいファンと戸惑いを生んだ。
 ポップでキャッチーな楽曲とネガティヴで頭が狂いそうな歌詞世界、このアンバランスの上に成り立っていたこれまでのグリーンデイの常識は覆され、キャッチーな楽曲に、極めてストレートなメッセージや、恋愛を歌った歌詞。曲そのものも、ニムロッドの変化がかわいく感じられる程、ミドルテンポの落ち着いたロックが目立った。音は、厚く、でも落ち着きを増し、前面に打ち出されたビリーのボーカルによって、恐ろしいほどの安定感をかもし出していた。
 3年間の長い休日の中で培った、家族と過ごすひと時に大きくインスパイアされた、ひと時の変化なのか、それとも新しいグリーンデイの新機軸なのか。シングル「マイノリティ」はオリコンチャートに乗るほどに大ヒットした。

 「ドゥーキー」の大ヒットはあくまで洋楽が好きな高校生を突き動かすだけにとどまったが、「マイノリティ」のヒットは一般に深く浸透し、中学生からそこいらの中年サラリーマンまでが知るところとなったのだ。街を歩けば、一回くらいは有線や店のBGMとして「マイノリティ」が聞こえてきた。戸惑いを隠せないファンと、新しくグリーンデイを知ったファン。多くの地殻変動と共に、アルバム「ウォーニング」とシングル「マイノリティ」は空前のヒットを飛ばし、グリーンデイの歴史は新章へと突入した。肝心の本人たちは、何食わぬ顔でいつものレコ発サーキットツアーを敢行し、世界中のキッズは狂喜乱舞した。



 その後、グリーンデイは追い討ちを掛けるようにベスト盤、そしてシングルB面集を発売。そこにはすでに、パンク出身の悪がき小僧3人組の姿はなく、安定した演奏とパフォーマンスをする実力はロックバンドの姿があった。もっとも、素行不良って意味では、悪がき3人組みはそのままなのだが。

 音楽的成熟を目指した本作が、今後のグリーンデイの更なる飛躍の分岐点と評価されるのか、それともグリーンデイの末期症状として評価されるのかは今は分からない。ただ、歌心あるボーカルで、多くの人を惹きつけるロックアルバムであるウォーニングは、多くの人たちを突き動かした事実だけは変わらない。
 ブルーススプリングスティーンのように、円熟味を増したグリーンデイを未来に夢見ながらも、その初期衝動にやられた私は、グリーンデイからひとつ体を遠のけた。

 そんなのはお構いなしに、グリーンデイは突き進む。2004年、また彼らは新しい道を切り開こうとしている。
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