2004.11.20 >>
Snuffy Smile Presents SMALLTOWN Japan Tour
SMALLTOWN / TEENAGE TREATS/ THE URCHIN / ONE LEAF @ 岐阜51
2004.11.20 |
JR岐阜駅南口を抜けると、そこは大人の国だった。 そこに入っていくお金の持ち合わせも、そして時間もなく、でもとりあえず街を一周し見学する。 凄く恐そうな雰囲気の街。普通の大人の街とは一味違う淫靡な雰囲気。 公称26歳のババアが出てきそうな、予感。お金もってなくって良かった。7イレブンがなくって良かった。 岐阜って意外と遠かった。名古屋からすぐってイメージだったのに。 舐めてたので、着いたのは5時過ぎ。で、今日の会場は何処?下調べゼロですから。 インフォに載ってる服屋さんへ行く。 そこで店員さんと、そこのお客さんにライブハウスの場所を教えてもらう。意外と遠い。 教えてもらったライブハウス「51(ごいち、と読むらしい)」に着くとちょうど開場時間だった。 さっき道を教えてくれた帽子の人が、チケットを前売り料金で手配してくれた。ありがとう。 幹線道路沿いの荒んだ雰囲気の一軒屋が本日の会場。普段は飲み屋もしているそうだ。 会場の中は不思議な感じ。バーカウンター、そして隅に追いやられたソファー。上にはスクリーンがあって、海外の短編アニメが流されていた。 客は、バンド関係者含めて50人ほど。ギュウギュウに詰めて80人って感じのハコなので、ちょうど良い。 一番目に登場は、東京からOne Leaf。 たぶんこのバンドを見るのは3回目くらい。 相変わらず、グルーヴィーなベースラインが印象的なグッドバンド。 コーラスワークもばっちり聴かせてくれる。 狭そうなステージながら、情熱的に歌い演奏するカッコイイステージだった。 Jawbreakerっぽい感じの曲とかもあり、カッコよかった。 2番目に登場は、同じく東京からTHE URCHIN。 非ビジュアル系のこのバンドだが、音は最高にカッコイイ。 ポリスのロンT着た新ベースの人と、帽子にメガネのデカイギターの人との掛け合い最高。 楽しそうに演奏する様は一見異様ながら、見入ってしまう。 切れの良いギターのソロ弾きと、ネガティヴな印象のマイナー展開なメロディ。 1曲目でファーストからの曲を。2曲目がセカンドからリカーショップの店長。 一番大好きな曲だけに、早くも興奮は最高潮に。 3曲目は新曲、4・5・6曲目に新しく出た4曲入りの新譜CDFPから3曲。もう一曲やって〆。 新譜を聴きこんでないのが悔やまれる。 カッコイイステージだった。 それにしても、泥酔した兄さんが大暴れ。 アンプからコードが抜けたりするとすぐに駆けつけて直す冷静さと、ステージ真ん前で変な怪獣の人形を振り回し、でっかいビールのビン(ビニール製)を振り回し、バンドに絡む酔っ払い。 この辺の有名人なのか、みんなに話しかけてるんだけど、みんな微妙な顔。 スモールタウンのベースに、「日本のバンド知ってるか。俺が一番好きなのはペイントボックスだ。ハードコアバンドで凄いカッコよくって、ポリティカルだ。知ってるか?」と英語で絡み、ペイントボックスのよさをアピールしきれていないと分かると、通訳できる人を探す。 絡まれたくないなぁ、とドキドキしてた。だって、見知らぬ土地だもの。 3番目は地元岐阜のTEENAGE TREATS。 UNITED97のボーカルの人が始めた新バンドらしい。 しっとりと歌い上げ、激しく叫ぶ。激情型のストリートパンク〜オリジナルパンクっぽい感じ。 歌詞は英語で、かならず曲のテーマを喋った後に曲をやる説教臭さを併せ持つが、とってもカッコイイ演奏だった。乾いた音のギターのうねりが印象的。 前述の酔っ払いが途中、ギターの人に絡む。 ギターの人の「(ステージから)降りろ!(怒)」の台詞に、酔っ払い激怒。 「なんだとぉ〜」と、演奏中のギターの人にタバコの煙を吹きかけ、今にも殴りかかるんじゃないかって雰囲気。 ワンリーフのベースの人が羽交い絞めにして、強制退場。 終了後に、バンド、特にボーカルに周りが「おつかれさまでした」とやたら声を掛けていたのが印象的。 地方のシーンにありがちな、体育会系な上下関係の気質が見て取れる。しかも、結構ここはそれが強そう。 終了後は、酔っ払いの人の話題で持ちきり。 ギターの人は「よく言った!」「オマエはオトコや!」と英雄になっていた。 酔っ払いの人、少し戻ってきて普通に客に絡んでいたが、最後まではいなかった。 最後に登場はスウェーデンからSMALLTOWN。 190CMはあろうかというギター。モミアゲが印象的なベース。坊主頭の後退が気になるドラム。 後ろの方でスナフィー栄森さんがん「あのドラムが23歳!」のコメントに周囲が沸き立つ。 「マープ紹介したほうが良いんじゃねえか!?」「マープは分からんだろう、やっぱアートネイチャーだよ!」と盛り上がっていた。 熱く歌いあげるギターに、ベースとドラムがコーラス。 若さと、デカイからだで力いっぱいに演奏する迫力。ただし、演奏は拙く、たまにギターとドラムのリズムが狂ったりはご愛嬌か。 スナッフィーからリリースした編集盤とファーストから満遍なく演奏。 場内は先にリリースされた編集盤からの曲のほうが盛り上がっていた。 オリジナルパンクっぽいサウンドで小気味良いギターが印象的な音源に対し、ライブは力で押してくる勢いと、メロディアスな展開が印象的だった。 期待以上のライブパフォーマンスは最高で、アンコール2曲含め10曲程度をプレイ。 一曲一曲が力強く、迫力満点、でも力技だけでないコーラス、そしてあのメロディ。 ギターの人が190CMの巨身なのに、ストラップ長く、凄い下のほうでギターを弾く様は、なんか滑稽。だけど、カッコよかった。そんなギターが耳の中で響く。 ライブは歓声と拍手の中に終了した。 4バンドともカッコよく、最高のライブだった。 アーチンのTシャツ1000円と、TEENAGETREATSの2曲入りCDEP500円、そして置いてあった遊動社のZINE300円を購入し、帰路についた。 やっぱりライブは楽しい。まったく見知らぬ土地で、見知った顔もだれもいなかったけど、楽しめた。 見知らぬ土地でライブ見るってのも良いもんだ。 が、遠い。ノリでここまで来たが、帰りが辛い。高速は寝そうなので、お金の節約もかねて下道で。 でも、眠い。遠い。しんどい。 車での遠征は、やっぱり東京・名古屋までだな、と思い知った。 いや、出来れば横浜・豊橋までにしよう、と。 でも楽しいライブだった。 |
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