吉野家 |
|
ボク 吉野家が好きなんだ! 優しいから好きなんだ!って甲本ヒロトが叫んだとか叫ばなかったとか。
少なくとも中島みゆきはラジオかなんかで叫んだわけで、吉野家のファンって凄いたくさんいると思うんです。
牛丼中止の後の、あの妙な騒ぎ、最後の牛丼を求めて列を作ったり、写メールとったり、それをマスコミが面白がって取上げたり、ってのは吐き気がするけど、ボクも吉野家大好きです。学生の頃、よくお世話になりました。
それにしても、なんなんだろう最近の吉野家は、とかジイサンみたいな事思っちゃうわけで。
まあ、牛丼のない吉野家にいまさら行く気もないんですが。
そんな愛すべき吉野家に、心からのメッセージ(笑)
|
|
そもそも吉野屋ってどんな会社なんだろう。 |
|
最強の吉野家とか、そんな本が出ていたような。
日本最大の牛丼チェーン「吉野家」を展開する(株)吉野家ディーアンドシーが経営母体。
もともとは築地の市場の人向けの牛丼屋から始まり、初代経営者のもとで事業を拡大。急激な店舗拡張路線に、品質の定価、さらには材料価格の高騰による値上げの三重苦から、不採算店舗が続出し、一度倒産。
西友だかの援助でもって、事業再生を果たし現在に至る。
現在では、牛丼チェーン店にとどまらず、(株)京樽のM&Aにより宅配すしや回転寿司、カレー屋、たこやき屋、クレープ屋、惣菜屋、意外なところで讃岐うどんの(株)はなまるも連結対象となっており、総合飲食フランチャイザーとして君臨。
牛肉のBSE問題により、牛丼の主原材料である、牛肉のショートプレートなるバラ肉の調達がストップ。牛丼の供給を中止。国内1250店舗は混乱し、鶏丼(鳥インフルエンザ問題により中止)、カレー丼(まずい)、鮭イクラ丼(京樽より材料調達)、豚角煮丼、豚丼、牛鉄鍋定食などを新たに登場させるも、迷走を続けている。
もともと、牛丼の単品提供を基本としたチェーン展開で、牛丼以外の食べ物は、シャケの切り身、納豆、卵、漬けもの、けんちん汁、味噌汁程度だった。
ちなみに、連結決算上の売上高に占める「吉野家」の割合は、大体半分程度。
|
|
決算短信を見る限りにおいての現在の吉野屋 |
|
なんで、こんな文章を今書いているかというと、職場のオネエサンがくれた吉野家の株主優待券に決算書が同封されていたからなんですが、酷い。
|
吉野家<前期> |
吉野家<今期> |
|
松屋<前期> |
松屋<今期> |
売上高 |
43756 |
31766 |
|
26207 |
26860 |
売上原価 |
17036 |
14832 |
|
7825 |
8756 |
売上総利益 |
26720 |
16934 |
|
18381 |
18104 |
販売費及び一般管理費 |
19612 |
19327 |
|
15444 |
17617 |
営業利益 |
7107 |
▲2693 |
|
2936 |
487 |
経常利益 |
7442 |
▲2407 |
|
2880 |
438 |
当期利益 |
4049 |
▲1168 |
|
1391 |
33 |
*両社共に、直近の決算短信(中間決算6ヶ月分の実績)を参考。単位:百万円。
*あくまで牛丼店の比較のため、吉野家D&Cは単体ベース、松屋フーズは関連会社含む連結ベースにて記載。
目も当てられない吉野家の決算内容。
売上高▲11,990百万円と大幅に減少。販管費は殆どが固定費のため、営業利益段階で赤字計上。
苦肉の策で、有価証券を売却し、企業年金の代行返上でなぜか大幅な特別利益を出してもなお、10億円以上の赤字決算となりましたとさ。
同業松屋は、もともと牛丼だけでなく定食メニューなど多品目を扱うチェーン展開が幸いし、売上も前年比ほぼフラット。メインであった牛丼が中止になり、定食類の材料調達拡大によりスケールメリット喪失による粗利率の悪化と、広告費を中心に販管費がかさんだものの、綺麗にまとめて38百万円の黒字決算。
大丈夫か、吉野家!?
|
|